デジタルカメラで撮影された際の画像情報が、未現像の状態でデータとして保存されたものです。
- パソコンで現像処理することによって、撮影後の調整がJPEGデータに比べ詳細に行うことができます。
- JPEG撮影時の画像データと比較すると、JPEG圧縮ノイズが発生せず、高画質になります。
- JPEGの保有する階調数は8bit(グラデーション256段分)に対し、RAWデータの保有する階調数は12〜16bit(グラデーション4096〜65536段分)です。これにより、RAWデータからは非常に滑らかな階調が得られ、画質調整を行っても簡単には劣化しません。
- 撮影後にホワイトバランス調整が行えます。忠実な色再現には最適です。
- JPEGデータより容量が大きいため、保存には大容量記録メディアが必要です。記録メディアへのデータ転送速度も遅くなります。
- データ容量が大きいので、使用するパソコンの負担と拘束時間が大きくなります。
- RAWデータの規格が各デジタルカメラメーカーにより異なるため、現像ソフトの互換性の問題があります。
- パソコンで現像処理する際に、各RAWデータに対応する現像ソフトが必要です。
- RAWデータの取り扱いには、デジタル写真に関する技術と知識、そして高性能なハードウェア環境が必要です。
| RAW | JPEG | |
|---|---|---|
| 現像段階 | 撮影後PCにより現像 | 撮影時と同時 |
| 圧縮 | あり/可逆圧縮 | あり/非可逆圧縮 |
| データ容量 | 比較的大きい | 比較的小さい |
| 書き込み速度 | 比較的遅い | 比較的早い |
| 画質 | 良い/現像等の後処理により決まる | 普通〜悪い/撮影時のカメラ設定により決まる |
| 適する撮影状況 | 野外撮影/露出の難しいもの/光源が多数で、色温度が異なるもの | スタジオ撮影/光源がコントロール出来る場所/連続撮影が必要なとき |
| 対応機種 | デジタル一眼レフカメラ/ハイエンドデジタルカメラバック/一部のコンパクトデジタルカメラ | デジタルカメラ全般 |
| メリット | 高画質画像を得る事が出来る。12〜16ビット階調を保有するため、画像処理を行ってビット落ち(ビット数が減る事)しても連続階調を保つ。 | データ容量が軽い。記録メディアを圧迫しない。連射可能枚数を多く出来る。 |
| デメリット | データ容量が大きい。連射機能が制限される。後処理(現像)には時間がかかる。現像を行う環境が必要。 | 人間の目で連続階調として認識出来る下限の8ビット階調のため、画像補正するとビット落ち(7ビット以下になる事)し、連続階調ではなくなってしまう。圧縮時には、画像自体に圧縮をかけるため、画質低下は避けられない。 |


撮像素子(CCD)自体は色の情報を得ることができず、輝度情報のみ得ることができます。そのため、デジタルカメラの撮像素子ひとつひとつには、右図のようにカラーフィルタがかぶせられています。
図のように、RGB三原色のフィルタが互い違いに配置されている状態を「ベイヤー配列」といいます。グリーン(G)のフィルタ数が赤(R)や青(B)のフィルタより2倍の量になっているのがわかります。これには以下の2つの理由があります。
- 三原色の緑色からは、輝度情報(被写体の構造を表す部分)を取り出しやすい。
- 人間の視覚は、緑色に対し高い感度を持っている。

※図はイメージです
1.光を取り込む
各カラーフィルタの下には、撮像素子がひとつひとつ内臓されています。撮影時に取り込んだ光線は、カラーフィルタを通過して三原色に分解され、CCDに受光されます。
2.情報を記憶
CCD一つに受光された光学情報は、現像後には画像を構成するピクセルの一つとなります。しかし三原色に分解されているため、RGB三色のうち一色の情報しか得られません。
一つの画素から得られた情報が1色しか無いため、RAWデータは「画像データではない」(潜像である)といわれています。
3.現像
残り2色の情報を得るためには、現像処理が必要です。現像処理を行うことにより、一つのピクセルが三色分の色情報を持つことが可能となります。
例えば(R)画素に(G)と(B)の情報を得る際の処理過程では、(R)のフィルタがかぶせられていた撮像素子から得られたピクセルには、(G)と(B)の情報がありませんので、現像時に近くの(G)や(B)のピクセル情報から演算され、補完処理されます。これを「デモザイク処理」といいます。

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